
23.OCT.2004 オーストリアギャラリー

この宮殿のなかは、美術館になっている。
この中に、クリムトの「接吻」が、壁に埋め込まれた状態で、防弾ガラスに守られながら展示されている。
○リサメモ美術館○
●クリムトの「接吻」
クリムトの代表作。男性が優しくほほにキスをして、女性はとても優しい、幸福な顔をしている。
平面的で装飾的。とても綺麗。
日本であまりクリムトの作品を見た事がなく、興味もそこそこだったのだけど。
いやぁ
オーストリアでやられてしまった。
なんて美しいんでしょう。
しかし、この「接吻」の展示の仕方、なんとかならんもんかな。
ガラスに光が反射するので、少し後ろに下がって見ようと思っても、
部屋のど真ん中に彫刻が置いてあるので、それ以上下がれない。
斜めの方に行くと、余計反射して、見づらい。
主に、クリムトとエゴン・シーレの作品が数多く展示されている。
夜、夜行列車に乗ってオーストリアを出る事にする。
ここウィーンで、ほんの少し、何かを掴んだ気がするから。
次の場所へ行こう、と。
これまでただ、漠然と絵を見ていた感があったが、ここでいいものに出会えて、
何かが少し、解けた気がする。
アムステルダムのゴッホ美術館で、あたしを襲ってきた混乱は、
今はない。
ほんの少しだけ、何かが変わり始めた。
同じ宿にいた大学生2人と一緒に
ウィーン発の夜行列車に乗って、イタリアへ。

22.OCT.2004 国立美術館
ウィーン市内の中心に、とても大きな国立美術館がある。
作品数も、ヨーロッパの美術館の中でも多く、見ごたえのある美術館。
広場には、マリア・テレジアの銅像が立っている。
○リサメモ美術館○(アーティスト名をクリックすると作品が見れるよ!)
●Arcimboldo 1530-1593 イタリア マニエリスム
野菜や魚などのモチーフを使って、人の顔を描いている。だまし絵みたい。この時代にしては、珍しい絵。
●Spranger 1546-1611 フランドル マニエリスム
女性の描き方がとてもきれい。
光がとてもやわらかく、女性の暖かみが好き。
1590〜1600代初めあたりから、完全宗教画から、絵画的要素が出始める。筆のタッチやモチーフが変わりはじめ、1700年代に入ると、貴族を描いた肖像画や風景画が出てくる。
その他に、ルーベンス、ブリューゲル、フェルメールなども。
ルーベンスの大作がかなり展示されていて、時代に沿ってみる事ができる。
ヨーロッパでルーベンスの作品を見るなら、
ベルギー・ブリュッセルの王立美術館と、オーストリア・ウィーンの国立美術館が作品数多くていいかも。
宿のキッチンで、韓国人姉妹と出会った。
2人でヨーロッパを旅行中なんだとか。
鳥をまるごと鍋に入れている。。。。
中を見ると、コチュジャンで真っ赤・・・!!!!
ひぃぃぃ
か、辛そう。。。
日本人3人組も宿に帰ってきて、みんなでその真っ赤なとり肉を御馳走になる。
辛い辛い辛い辛い・・・・・
ベジタリアンのドイツ人もその輪に加わり、ドイツ語を少し教えてもらった。
しかし、何度発音してもダメ出しくらってしまう。
ドイツ語の発音って、難しいのねぇぇ...
結局覚えれたのは、2、3語。
うーん、語学の才能、ないかも。

22.OCT.2004 音楽の時間

さすが、音楽の都なだけあって、有名な作曲家の銅像がたくさんある。
実はあたし、13年間ピアノ習ってた。(あまり上達しなかったケド)
クラシック・ピアノ曲、結構好きだったりする。
上はベートーベン。
ベートーベンのピアノ曲『月光』、この第3楽章が笑えるくらいに難しく、
今も実家に帰った時、たまに練習してみるんだけど。
弾けやしねぇ。
第1楽章はイケます。
たぶん、第1楽章は誰もどこかで聞いた事があるでしょう。
ぜひ、機会があれば、第3楽章を聞いて欲しい。
これ、いつか弾けるようにナリタイ。

モーツァルト
6歳の時、マリ−・アントワネットにプロポーズした、というエピソードは有名。
『きらきら星変奏曲』や『トルコ行進曲』など。
トルコ行進曲、なつかしーなぁ
ピアノの発表会で弾いた。

シューベルト
あまり弾いた覚えはないんだけど。
イメージの中で、シューベルトの曲は、情緒的で優し気で寂し気、というのがある。
『楽興の時第3番』が好き。

シュトラウス
ワルツの王さま。
『美しく青きドナウ』は、きっと誰もが聞いた事があると思う。
『ピチカート・ポルカ』という曲が、とても可愛らしい。
たまには、クラシックなど。
聞いてみては如何でしょうか。
→クラシックMIDIのページhttp://classic-midi.com/

21.OCT.2004 ウィーン市内

ミュージアム・クウォーターを出て、ウィーン市内をぶらつく。
他の美術館にも行こうと思ってたけど。
シーレの絵にとても影響を受け、ものすごい充実感。
この満足感が薄れる気がしたので、今日はもう行かないことに決めた。
王宮のリンク周辺を歩いてると、自分がとても場違いな気がしてくる。
上流階級の空気が流れる、リンク内。
ここでクラシック音楽が栄えたのがとってもよくわかる。
ちょっと高飛車で、だけどきれいな空気が流れている。
ミュージアム・クウォーターで、シーレの画集を買った。
街を歩きながら、スケッチをする。
なんだかとても、こころが軽い。
あたしを縛り上げていた何かが、ゆっくりと解けていく感じがした。
いいものに 出会った。

pen,WIEN

pen,WIEN

21.OCT.2004 エゴン・シーレという画家

オーストリア生まれのナルシスト画家、エゴン・シーレの作品が展示されている、
ミュージアム・クウォーターへと出かけた。
エゴン・シーレは、風景画や性的描写の人物画、そして自画像の多さで有名。
少女をモデルに多数の性的表現の絵を描いていたが、「風紀良俗を乱す」という理由から住民に排斥され、ノイレングバッハでは拘留3日の判決を受けている。
戦争中も兵隊にかり出されたが、シーレの功績はすでに認められていたので、事務職などに就きながら、制作活動を続ける事ができた。
戦後、ヨーロッパで流行ったスペイン風邪ため、妻エディットが亡くなる。
その姿に怯えながら、同年、シーレも同じくスペイン風邪で亡くなった。
28歳。
同じ世紀末画家、クリムトと師弟関係のようなものにあった。
独特なフォルム、構図、モチーフの配置、画肌と、どれをとっても最高にかっこいい。
特に街や人のクロッキーなどを見ると、その感覚の鋭さ、捕らえ方など、とても勉強になる。
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者・荒木飛呂彦もシーレの影響を受けているといわれている。
『ぼくは思う。"現代的な"芸術などありはしない。
在るのはただ一つの芸術、永遠に続く芸術だけである』
このシーレの言葉を初めてみたとき、あたしの全身の毛が逆立った。
まさに まさに ・・・・。
あたしの中の何かが繋がった。
余談だが、あのヒトラーもシーレと同じ美大を受験している。
○リサメモ美術館○
●Egon Schiele 1890-1918 オーストリア
●Gustav Klimt 1862-1918 オーストリア
シーレの師でもあり、友でもあったといわれている。
性的モチーフを象徴的に扱い、装飾的な要素も加えられた美しい作品が多く、独自のシンボリスト・スタイルを築き上げる。
●Oskar Kokoschka 1886-1980 オーストリア
ウィーンを代表する世紀末画家の1人。かなり崩されたフォルムと大胆なタッチの作風。作曲家マーラー死後、残されたマーラー婦人と恋に落ちる。
