
16.NOV.04 ゼウス神殿

ゼウス神殿は、ほとんど形が残っていなかった。
柱だけが現代まで、辛うじて残っている。
その景色は、パルテノン神殿のようにゴージャスではなく、
静かに、時が経っていることを、告げる。

パルテノン神殿の近くに、劇場の遺跡がある。
古代ギリシャのディオニュソス神殿のうしろに、
現代のアテネの街が見える。
古代と現代が、たくさん同居する。
アテネは、新しいのか、古いのか、

街には、猫と犬が、いっぱい。
そういえば、アテネオリンピックの時、
野良犬、野良猫が、問題になったんだっけ。



この時期、海が大荒れで、
ギリシャの島を回るつもりだったあたしの予定は、
全く立たなくなった。
ギリシャで再会した大学生が、これからトルコへ向かうという。
トルコ、おもしろそうだねぇ?
今回トルコ行きは全く考えてなかったのだけど、
地中海の島々は、また次回、いい時に行くことにして。
26才以下は20%割引になる、スチューデントチケットを買って、
大学生、バイク屋、あたし。
トルコのイスタンブール行きの夜行バスに乗り、
アテネの街を後にした。


15.NOV.04 パルテノン神殿

小学生のころ
ギリシャ神話が大好きで、
よく図書館で、本を借りていた。
一枚の図書カードで5冊まで借りれるのだが、
妹のカードも使って、10冊。
星やギリシャ神話の本ばかりを選んでいた。
アテネ市内をてくてく歩く。
小学生のころに想像していたギリシャとは全く違って、
とても近代的な建物が、ぎっちり並んでいる。
まぁ、小学生のころの妄想は、
ゼウスやらアポロンやらの神様が、
布を羽織って神殿で暮らしているようなイメージだったので。
違って当然なのだが。
今まで見て来たヨーロッパの建物とは随分違い、
白くて四角いマンション型。
高台からアテネ市内を見下ろすと、
白いものが詰め詰め合っているのに ちょっと驚く。
パルテノン神殿は修復中で、たくさんの鉄筋で囲まれていた。
ここは、修復作業してない時って、あるんだろうか。
ゆっくり のんびり
覚えてる限りのギリシャ神話に思いを馳せながら、
何時間も ぼーっとする。
夕陽が移り込み、神殿は、赤く染まっていった。


13.NOV.04 イタリアからギリシャへ

Greece

イタリアのかかとの港町バーリから、
ギリシャの海の入口パトラスまで
初めての夜行船の旅は、大嵐の航海だった。
ユーレイル・パスが使える船を選び、
港税6ユーロのみで乗れる、デッキクラスのチケットを買って、
ギリシャ行きの船に 乗り込んだ。
雨は・・・まぁ、大丈夫だろう
持って来た服総出で寒さを凌ごうと、何枚も重ね着をして、
万全の体勢で、デッキでの夜を迎えるつもりだった。
しかし、船が進むにつれて、天候は激悪化。
船は次第に揺れだし、
風にあおられ 雨は横殴り
雷が鳴り響き
霧と風と雨とでぼやけた視界の向こう側に、大量の稲光り
バックパックを抱きながら、必死で屋根の下に隠れるも虚しく
数分後には、全身 ぐっちょり。
こんなところで夜明けなんか、迎えられない。。。。
ブルブル震えながら、とりあえず中に入ろうとした時、
男の人が話しかけて来た。
「日本人?」
彼は日本でバイク屋をやっている日本人で、
同じように、何ヶ月間か、ヨーロッパを回っている最中だった。
「中のリクライニングが空いてるから、入りなよ」
彼はあたしよりも1ランク上のリクライニングチケットを持っていた。
「今日は人も少ないから、たぶん大丈夫だよ」
デッキとは打って変わって、暖かいリクライニングの部屋。
あぁ これでゆっくり寝れる。。。。
「なーんか日本人っぽい子がずっと外にいるなーと思ってさ。
嵐になってきたから、大丈夫かなーと思って」
あたしはバイク屋に、自分のチケットがデッキクラスだったので、
覚悟を決めて外で一夜を過ごすつもりだったことを話した。
「バカだねー!!!こんな日にデッキなんて!!
中はぜんぜん空いてるんだから、絶対バレないのに」
あたしは本気で、デッキクラスの人は中に入れないんだと思っていた。
バイク屋にさんざんバカにされながら、大笑いされながら、
自分の無知さ&無謀さに反省しながら、
暖かい部屋のイスの上で、朝を迎えた。
船は2時間遅れで、無事ギリシャに到着した。
バイク屋と一緒にギリシャの首都アテネに向かい、
先にアテネに入っていた、オーストリアで出逢った大学生2人と無事再会。
2人はあたしがギリシャに入るのを、待っててくれていた。
バイク屋と出逢った経緯と、船の中での出来事を2人に話すと、
「アホやなぁ!!」
と、やっぱり大笑いされてしまった。
