
1.APR.2006 お絵かき教室

昨晩、どうも大量に酒を飲みすぎたらしい。
記憶が まばら まばら
知らない腕輪が腕にはまっていた。
「これ、どうしたんだろう?」
一緒に飲んでいた人たちに聞いてみた。
「タイ人に超口説かれてて、その腕輪、彼がくれたんだよ。」
あらま。
そう言われてみれば。そんな気も。
多くのタイ人の男は、日本人女性が好きなのだ。
せっかくなので貰っておくことにして、数少ないタイの美術館へ行ってみた。
かなり古い時代のタペストリーや、現代美術。
タイの現代美術は、初めてみる。
アメリカ美術に影響受けている作品、
タイの伝統柄を組み入れた作品、
バラエティー豊かでなかなかおもしろい。
現代美術作家というのは、多かれ少なかれ、アメリカやヨーロッパ美術の影響を受けていると思う。
タイという国で、タイ特有な、タイ的な現代美術を観たいと思うのは、
外国人のわがままだろうか。
夜行までの時間潰しにと、宿の前で絵の道具を広げた。
近くにいた女の子、ノと、男の子、ゴンが、興味深そうに画材を触り始めた。
そして、描きたい、という仕草をしたので、クロッキー帳とクレヨンを渡した。
そしてそれらの画材は、そのまま子どもたちの遊び道具になってしまった。

教えてあげた漢字とカタカナを、一生懸命練習中。

ゴンは何枚もおうちの絵を描いている。

出来上がり。
初日に一緒だったカップルが、宿まで迎えにきた。
彼らも昨日、ラオスの最南端・シーパンドンへ行くため、ウボン・ラーチャターニー行きのチケットを買ったのだ。
しかし、ビザの延長をするかもしれないということで、もし可能なら、あたしと同じ、今日のノーンカーイ行きの夜行に変更するかもしれないとのことだった。
もし変更出来れば、ビエンチャンまで一緒に行ける。
少し早めに、3人でホアランポーン駅へ向かった。
しかし、ノーンカーイ行きは、すべて満席。
3等座席のチケットも売り切れていた。
ラオスまで一緒に行けると思っていたあたしは、がっかり。
でも、彼らとは帰りの飛行機も同じ予定日だったので、一ヶ月後に空港でまた会える。
またね、と握手をして、彼らはウボン・ラーチャターニー行きの電車が待つホームへと消えていった。
そして、彼らよりも2時間遅いノーンカーイ行きの夜行列車で、
あたしもバンコクを後にした。
ラオスへ→

pen,water color, Noh Bangkok

pen, Noh Bangkok

31.Mar.2006 ラオスへの道、三択

鮮やかな色彩が踊る、カオサン・ロード。
横文字で書かれたタイ語が、原色の看板の上に並ぶ。
民族衣装屋や屋台のテント、果物、トゥクトゥク、
それはそれは賑やかな、色。
暑い国というのは、自然と街の色合いも、鮮やかになる。
午前中のうちに、ラオス大使館に行かなければ。
明日明後日は土日になるので、大使館がお休みだ。
国境で取れるビザは、15日間。
一ヶ月ビザが欲しい。
あぁ 分かっちゃいるけど
動けない。
昨晩遅くまで宿を探していたこともあり、起きれない。
そして熱気と湿気にやられてしまい、動けない。
ラオス大使館行きは、あきらめた。
ラオスでビザの延長が出来るらしい。
国境で15日間ビザを取ったあとに、延長することに決めた。
(あとで聞いた話、大使館で午後申請でも即日発給してくれるんだとか)
とりあえず、国境まで行ける列車を確認するため、ホアランポーン駅へ向かった。
さぁ、どこからラオスに入ろうか。
一番南のウボン・ラーチャターニー行きに乗れば、
ラオスのメコン川に浮かぶ4000の島、シーパンドンへ。
国境駅ノーンカーイ行きに乗れば、ラオスの首都ビエンチャンへ。
一番北のチェンマイ行きに乗れば、タイ北部を回りながらラオスに入れる。
鍵となるのは、ラオスの旧正月・ピーマイラーオ。
この時期には、ルアンプラバンに居たい。
もう一つの鍵は、ビザ延長。2週間以内にビエンチャンにたどり着かなくては。
ピーマイラーオまで、あと約10日。
どんだけ移動する気があるかで、選ぶ道が違ってくる。
チェンマイ行きに乗り、タイ北部・ラオス北部を回ってからルアンプラバン…
これはかなり高速で移動しなければならなくなる。
1都市に、1〜2日くらいしか滞在できないだろう。
ウボン・ラーチャターニー方面から、シーパンドン…
シーパンドン。メコン川の4000の島。滝。バンガロー。。。
すんごい良さそう。
一週間はいるだろうな。
そのあと、ビエンチャンでビザ延長して、ルアンプラバン… 結構早足か?
ノーンカーイ方面から入ると、すぐビエンチャン…
ビザ延長してからラオス回れるので、気は楽だな。
ビエンチャン→ルアンプラバンは近いから、高速移動がまったくなさそうだ。
もうすでに暑さでダラけ気味の あたし。
バシバシ移動できる気が、まったくしない。
かなりの時間悩んだ末に、ノーンカーイからラオスに入ることにした。
向こう4日間くらいは、寝台が満員。
明日の夜行の、一番安い3等座席のチケットが取れた。
バンコクは、今日も激しいスコール。
雨季はまだまだ先なのに。

30.Mar.2006 熱帯夜


成田発ユナイテッド航空バンコク行きは、夜中の0時、雨のドン・ムアン空港へと到着した。
飛行機を降りた瞬間、むわっとした、まとわり付くような湿気が襲ってきた。
気温はそうでもないのだが、雨のせいで大気が蒸している。
べったりするような、いやな湿度だ。
安宿街で有名なカオサンロードへ向かうため、エアポートバス乗り場へと向かった。
もう0時を回っている。
知らない土地に遅い時間に到着したくはないのだが。
フライトが遅かったので、こればかりはどうしようもない。
バス乗り場でなかなか来ないバスを待っていると、
日本人カップルが現れた。

2人ともやけに軽装で、男の子の方はバックからギターのネックがはみ出している。
彼らもまた一ヶ月の旅行で、タイ・ラオスを予定してるらしい。
知らない異国の地に降り立つときは、いつもちょっと心細い。
彼らがいることが嬉しくて、なんだかやけにおしゃべりになっていた。
あたしは彼らと一緒に宿を探すことにして、カオサンを目指した。
熱気が絡みつく、真夜中のカオサン。
もう2時近かいというのに、欧米人旅行者で賑わっている。
屋台もいくつか開いていて、小腹を満たすのには丁度いい。
あたしはシングルかドミを、彼らはツインの宿を。
早速探し始めたが、時間帯のせいか、シングル・ドミがどこも空いてない。
静かそうな場所で一軒、トリプルの部屋を見つけた。
彼らはトリプルでもOKだと言ってくれたので、3人で一部屋借りることにした。
「りさ」
ふいに彼が彼女の名前を呼んだ。
あら・・・?
一瞬、自分が呼ばれたのかと思ってしまった。
でも、まだあたし、自分のなまえ、言ってない。
「りさちゃんっていうの・・? リサです。よろしく。」
そう自己紹介して、3人で部屋に入る。
けんすけくんのバッグの中には、ほんのちょっとの着替えと、
たくさんの楽器が入っていた。
ラオスの最南端にあるシーパンドンで、のんびりしながら練習するつもりらしい。
うん、きっと、いい曲が書けそうだね。
3人ともベッドに入った時には、もう4時をまわっていた。
旅のはじまりは、ステキな出会いと、湿気に包まれた熱帯夜だった。
Mar.2006 逃亡、そして脱国

とにかく逃げ出そうと思った。
どこでもよかった。
ここではない、どこかなら、どこでも。
航空券を探しまくった。
ヨーロッパ・中東・アジア・南米・・・
しかし、肝心のお金は、ほとんどなかった。
とにかくすぐに行けるところは どこだろう。
何も考えずにいられる場所は どこだろう。
「ラオス、なにもなくていーよー」
誰かが言った、その一言。
なにもないのか。
いいかもしれない。
バンコク行き航空券が安かった。
ラオス・・・ラオスだ。
タイに入って、ラオスに行こう。
チケット分しか余裕はなかった。
出発までの約一ヶ月間、逃亡資金と日本での引き落とし分を稼ぎながら、逃亡することだけを考えて暮らしていた。
はやく逃げ出さなくては。

とにかく逃げ出そうと思った。
どこでもよかった。
ここではない、どこかなら、どこでも。
航空券を探しまくった。
ヨーロッパ・中東・アジア・南米・・・
しかし、肝心のお金は、ほとんどなかった。
とにかくすぐに行けるところは どこだろう。
何も考えずにいられる場所は どこだろう。
「ラオス、なにもなくていーよー」
誰かが言った、その一言。
なにもないのか。
いいかもしれない。
バンコク行き航空券が安かった。
ラオス・・・ラオスだ。
タイに入って、ラオスに行こう。
チケット分しか余裕はなかった。
出発までの約一ヶ月間、逃亡資金と日本での引き落とし分を稼ぎながら、逃亡することだけを考えて暮らしていた。
はやく逃げ出さなくては。
