
会ってしまった小野伸二

やばい やばいよ
まじ かっこいーよ
3時から練習なのに、あたしたちは1時にはもうデカイプにいた。
一番前から見れるように 場所取りしなければ。
まだ人は誰も来ていなかった。
昨日行ったホットドック屋へ行くと、
マスターはあたしたちのことを覚えていて(2日通ったらあたりまえか)、
「今日は伸二に会えるよ!」
とまたにんまり微笑む。
「ほんと!?ほんとに会える!?トレーニング、見れる!?」
あたしが興奮していると、周りにいたオランダ人たちが笑いながら、
「ああ!会えるさ!3時からトレーニングで伸二も今日は参加するよ!」
とニコニコ笑って、伸二はすばらしいプレイヤーだ、とみんなでワイワイ話していた。
大興奮する心を押さえきれず、早足で練習場へ向かうと、少し人がいた。
練習場入り口の真ん前に陣取って 出待ちをすること約2時間。
フェイエの選手が出てきた!!
口から心臓飛び出そう。
そして ついに 小野伸二の姿が・・・!!!!
と同時に周りにいた子ども達が一斉に、
「シンジ・オノーーーーーー!!!!!」
と、ぶわぁーーーっと駆け寄る。
出遅れてあたしたちも駆け寄り、子ども達が終わるのを待って、
サインをもらい、写真を一緒に撮ってもらう。
そして一言、
「一次予選突破、おめでとうございまーす!」
「あ、ありがとーございます!」
伸二が微笑んで言葉を返す。
あわわわわわわ 笑顔が、マブシイ・・・・

練習が始まり、あたしは金網にへばりついて見学。
伸二は飛び跳ねながらストレッチをしている。
コーチに柔道技をかけたりと、すごいやんちゃ振り。
練習風景を見ていると、ほんとにサッカー好きなのがとてもよく伝わる。
とても楽しそうで、見ているこっちも幸せになってしまう。
練習は紅白戦に入り、スタメンチームとサブチームに分かれる。
伸二はスタメンチーム。
紅白戦といえどもかなり激しい。
伸二の「パス!パス!」と言う声が響き渡る。
伸二ゴール!!
あああああ 見るのに必死で写真撮り損ねた・・・
後半サイドチェンジで、ど目の前に伸二が。
ものすごくいい場所に出る、伸二の芸術的パス。 きれいだ。
とても滑らかなそのパスを出すためには、体にかなり負担もかかるんだろう。
小野伸二はケガが多い。
大きな試合の前に、何度もケガに見舞われ悔しい思いをして来たのは本人。
ファンとしては、これ以上伸二がケガで苦しまないよう、祈るばかり。
ルート・グーリット(フリット)監督

小野伸二に舞い上がってしまい、あの、オランダの大スター、ルート・グーリット(フリット)にサインをもらうのを忘れてしまったあたし・・・・ああああああ
練習が終わり、伸二が出てくると、またもや子ども達が駆け寄る。
すごい すごい
一番人気だ
そこで少し会話する。
「楽しかったです。ありがとう」
昨日も来たんですけど、と話し掛けると、
「昨日その辺歩いてませんでした?警察署の方。
僕車乗ってて、昨日日本人3人組、見かけたんですよー。
”あれー?日本人だよなー”っとか思って。
でも、練習終わってませんでした?」
うわぉ。そりゃあたしたちだ。他に日本人3人組はいなかった。
「そーなんですよー。もー終わってて、見れなかった・・・」
料理人が静岡出身だったので、静岡話を少しして、
最後に握手をしてもらう。
ああ もう あなたの記憶にあたしたちがちょっとでも残っていたなら
それでいいです・・
にやける顔を隠せない3人。
帰りの電車のなかで、
「伸二くんてさー、ちょーフレンドリーだよねー」
「絶対性格いーよねー、伸二くん」
「ファンサービスいいしねー 伸二くん」
と まるで知り合いかのような話振り。
まぁ、こういう時はみんなこうなるでしょ。。。
伸二があー言った、こー言った、どーだこーだと言いながら、
もらったサインと、一緒に撮った写真の画像を見てはニヤニヤ。
あたしはフィルムカメラだったので見れなかったが。
たとえこの先 財布が盗まれようが パスポートが盗まれようが
この時もらったサインと、一緒に撮った写真のフィルムは
”死んでも守らねば!!!!!”
と
こころに誓った。

アムステルダムに戻り、
初の夜行列車に乗ってドイツへ
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