
3.NOV.2004 ヴァチカン美術館


ローマ法王が治める人口約800人の世界最小の国、ヴァチカン市国。
ローマ・テルミニ駅からバスで30分くらい行くと、サンピエトロ大聖堂が見えてくる。
国境にあたるたくさんの柱の横に、軍服のような制服を身に纏った警備員が立っている。
パスポートチェックはなかった。
考えてみれば、ユーロ圏内を陸路で行く時、どこもパスポートチェック、なかったもんな。
大行列ができるという噂の、ヴァチカン美術館。
早速その行列を見つけて、後ろに並ぶ。
思っていたほどの行列じゃないな。
と思ってたら。
15分後にあたしたちの後ろは大行列になった。
更に10分後、10分後、とどんどん人が増えてくる。
あたしたちで約1時間待ち。
その後ろの人たちは、いったい何時間後に入れるんだろう。
アポロ全身像
ベルヴェデーレのトルソ
ラオコーンベルヴェデーレの中庭に入ると、これらの彫像が出迎える。
これらの彫刻は、石膏像として世界中の画学生に使われている。
あたしも昔、これらの石膏デッサン、やったな。
なつかしい。
ラファエロの間

ラファエロの「アテネの学堂」
画面中央左がプラトン(モデルはレオナルド・ダ・ヴィンチ)
その隣がアリストテレス
手前の人物はミケランジェロがモデルといわれている。
その他の人も、この時代の文化人をモデルに描かれている。
システィーナ礼拝堂
システィーナ礼拝堂は、ミケランジェロの絵で埋め尽くされている。
彫刻を専門とするミケランジェロにとって、この壁画の注文は、本意とは外れるものだった。
しかし、これだけの大制作。
ただただ圧倒される空間だった。
ミケランジェロが描く肉々しい裸体が 踊る。

ミケランジェロの「創世記」
天井全体に描かれていて、天地創造、楽園追放、大洪水などが、祭壇から後陣にかけて配列される。
足場を組んで、寝っころがって制作したらしい。

ミケランジェロの「最後の審判」(下の青い方)
すばらしい。
約600年の時を超えてもなお溢れる生命感。
あたしはミケランジェロが描く女性は、やけに筋肉質であまり好きではないのだが。
これだけの重量感に、たた呆然。
丸裸すぎて、のちに陰部に布を描いて隠す作業が行われたのだが、
その時携わった画家は、「ふんどし画家」と呼ばれるようになってしまったらしい。
これらの絵に対して、フラッシュをたいて写真を撮っているバカ者がたくさんいた。
これほど有名な絵画だと、観る人の数もものすごい。
絵画は、フラッシュを浴びると、劣化が進む。
絵画に向けてフラッシュは、絶対にやめて。
ヴァチカンを出たあと、ローマ市内をぷらぷら。
薄紫ピンクの小物がやけに多い。
ブーツ、カバン、セーター、などなど。
とりわけブーツが可愛くて、つい目がいってしまう。
今年の流行り色なのかな。
たくさんのオシャレな物で賑わうローマ市内。
仲良くなった美大生は、もうここで旅の終わりらしく、お土産探しに忙しそう。
あたしはまだこの先長いので、なんとか物欲を押さえて宿に戻った。
この次はナポリに向かう。
しかし、徐々に旅の疲労が見え隠れし始めていた。
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