
17.OCT.2002 ホームステイ3日目

快晴
昨日の予想とは違って、抜けるような 青 青 青 !!!!
モンゴリアン・ブルーだ !!!
空の色が、違う。
日本とは比べ物にならないくらい、透き通っている。
この青さを邪魔するものがない。
ビルも、電線も、排気ガスも。
全てが自然の宝庫で、モンゴリアン・ブルーを引立てている。

今日はかなりの距離を歩いて、草原を散策した。
動物の骨捨て場を発見。

草原をぷらぷらしていると、馬に乗った人がこちらに気付き、近付いてきた。
彼の名前は、バギーギーン
「フィットゥン!フィットゥン!(寒い!寒い!)」
「アナタ ノ オナマエ ハ?」
そう話し掛けてきたこのバギーは、実はオボとエメーの孫、つまり、ガルバッタラハのお兄さんだということを、ゲルに帰ってから知る。
バギー

オボと一緒に近くの丘に登る。
そこでオボの出身地を教えてくれた。「あれだよ」と指差す方向に、小さく町が見える。
この場所から30km離れた町が、肉眼で見えるもんなんだな。。。
丘の上に腰掛け、オボに自然の言葉を教えてもらう。
「ウォール、ウール、テンゲル、ナル、オド、サルダク、モリ・・・・」
ウドゥーン

近くに子どもが住んでいる。 彼の名は、ウドゥーン。
あたしが外で絵を描いてると、必ず邪魔しにやってくる。
ウドゥーンは、ポラロイドカメラが気になる様子。
撮って撮って、とせがむ。
「インデゲレ〜(はいチーズ)」 とカメラを向けると、生意気にポーズを取ったりする。
えっちなことに興味があるお年頃なのか、SEXしよう、と言ってくる。
君があともう十歳、歳取ったらね。

ちょっとゲルをご紹介

外からのゲル。
分厚いフェルトのような生地で作られてる、
移動式住居

モンゴルの遊牧民は必ず犬を飼う。
家畜や家に知らない人が寄ってくると、吠える。
このコの名前はアルスラーン。
意味は、ライオン。

猫も居ます。
名前は、ノゴーン。意味は、緑。

台所用品置き場。

窯&暖炉。
燃料は、乾燥した家畜の糞。
まったく臭くはなく、とても暖かい。

上のふたをとって、コンロにした図。
牛乳を温めて、固まった脂肪分から、ウルムという
クリームを作る。
めちゃめちゃウマい。

天井。
ここから差し込む自然光で主に生活しているので、夜、小さな電気スタンドのような明かりを灯すまで、周りが見にくい。
日時計の役割もある。

実は白黒テレビがあります。
電波はよくはなく、しょっちゅう砂嵐が出てくる。
動力は、風力発電。
ロシアの映画などが人気。

実はトイレもあります。
穴の上に2枚、板が渡してあり、足場になっている。
まだ使ったことがない。
なるべく野で、と心がけている。

Water Color,Pen,MONGOLIA

16.OCT.2002 ホームステイ2日目

はれ のち くもり
モンゴル語で
おじいさんのことを、”オボ”、
おばあさんのことを、”エメー” という。
遊牧民の朝は早い。
空が明るくなりはじめる頃から活動する。
エメーが牛の乳搾りに出かけた。
少しして、あたしも外に出てみる。
清々しい、透明感のある、朝の空気
冬だからさらに澄んでて きもちがいい。
エメーのお仕事を少し手伝わせてもらった。 牛の乳搾り。 これって結構むずかしい。
エメーは、うまく搾れないあたしを見て笑いながら、「バイルラー!」と言った。
お昼にお粥のような、雑炊のようなごはんを食べ、草原の散策へ。
見渡す限り以上の草原に、想像以上の家畜が放牧されている。
みんなちゃんと群れを成し、枯れた草を食べながら、移動していく。
午後、
オボに馬に乗せてもらった。
モンゴルの馬は、日本で見る馬よりも少し小さい。
”マルガエ”という民族帽子をかぶせてもらって、ゆっくり馬を引いてもらう。

これがマルガエ
オボもエメーも、とても優しい。
今日は一日、散歩して、絵描いて、写真を撮っていた。
「絵を描きに行ってくる」 と言って出て、帰ってくると必ず「何描いたの?見せて!」と言ってくれる。
描いた絵を見せて、言葉を教えてもらうのが、とても楽しい。

色の名前を教えてもらった。
今日の夕飯は、”ボーズ”という、餃子の巨大版みたいなもの。
コーヒーの豆引きのような道具で、ミンチを作る。
あたしも少し、お手伝い。
日本から醤油を持ってきていたので、みんなでそれをかけて食べた。
月が傘かぶっている。
明日は雨になるかもしれない。

Water Color, Pen, GER

15.0CT.2002 ホームステイ1日目
くもり のち はれ
朝
外からこどもの声がする。
暖房がききすぎて逆に暑く、寝苦しくてあまり寝た感がない。
むっくりと起きて、ベットの上でボーっとしていると、ゲルの扉を開けて、子ども達が入ってきた。
「サンバエノー?」
「サンバエン!」
子ども達とあいさつをかわしながら、日本から持ってきたお土産のことを ふと 思い出した。
ホームステイ先に小さな子どもがいるかもしれない、と思って、いくつかお土産を持ってきていた。
オユンさんの話だと、これから行くホームステイ先には小さい子はいないらしい。
女の子だったので、ミッフィーの手人形?(手を入れて遊ぶやつ)をあげた。
「バイルラー!」
ありがとう と、女の子はちょっと恥ずかしそうに言って笑った。

ツーリストキャンプ場にある店で、モンゴルの民族衣装、フルムというコートを買う。
中がキルト状になってて 暖かい。
3人の旅行者たちに別れを告げ、オユンさんと一緒にホームステイ先に向かう。
キャンプ場から車で10分ほど行くと丘が見えてきて、そこに滞在先のゲルがあった。
ここは3人家族で、おじいさんのバッテリビシさん、おばあさんのツェンダユーシさん、孫のガルバッタラハが住んでいる。
ガルバッタラハはあたしと同い年。日本の名前を日本人の友だちにつけてもらったらしく、日本名は なおき といった。
あたしもここで、モンゴル名をもらった。
あたしのモンゴル名は、”ソロンゴ”。
”虹”という意味だ。
初め結構緊張していたけど、みんなとても暖かく、たくさんいろんな事を聞いて、話してくれた。
でも、日本で覚えたモンゴル語の4割くらいしか通じない。
発音が独特で、むずかしい。
日本からもってきた、「旅の指差し会話集モンゴル語」を使いながら、片言で、一生懸命、話す。
それをみんなしっかり聞いてくれて、分かりやすい、簡単な言葉で返してくれた。
モンゴルのお茶、スーテーツェー(ほうじ茶に牛乳を加え、塩を少し入れたよーな味)を飲みながら、モンゴル料理を頂く。
この量がまたすごい。
「おなかいっぱい!」と言うまでどんどん皿に注がれるのだ。
でも、とてもおいしい。
今日は羊の肉を焼いて削ぎ落としながら食べる、ケバブの中身みたいな晩ご飯だった。
1日目ですでにしっかり順応し、モンゴル語にも耳なれしてきた。
ラジオから、ロシア民謡のカチューシャが流れていた。

Water Color,Pencil,MONGOLIA

14.OCT.2002

ワゴンの中で、旅行者3人と軽く自己紹介。
どうやらその3人組は仕事仲間のようで、40才くらいのカップルと25・6才の女の子。
草原で乗馬をしに来たらしい。
今日は夜遅くなってしまったため、ホームステイ先には明日の朝、行くことになった。
今夜は3人組と一緒に、ツーリストキャンプに泊まる。
遊牧民の白いテントを、モンゴル語で ”ゲル”という。
そのゲルを旅行者ように設けてるところが、ツーリストキャンプ場。
もちろん遊牧民は住んでいない。
キャンプ場に到着。
空港辺りとは比べものにならないくらい、寒い。
シーズンオフのため、外灯が一つも灯ってなく、真っ暗。
曇ってて 月明かりもない
ゲルの中に入ると、意外と広く、暖かかった。丁度4人用で、ベットらしきものが4台ある。
トイレ・風呂はもちろんないが、タンクに溜めてある水をゲルの中に引いていて、水道っぽいものもある。
ただし、手を洗えるくらいしか水がないらしく、顔は洗えない。
旅行者たちと話が弾む。
3人はファッション・デザイン系の職場らしく、度々海外へ出張や遊びで出るらしい。
なるほど。
3人のステキなオーラに納得。
なぜ ホームステイを選んだのか、なぜ 一人で来たのか、そんな感じの事を聞かれた。
(なぜ・・・?)
なんでだろ。
人と一緒に行くということを、思いつかなかった。
ホームステイを選んだのには理由があった。
”現地の人と交流を持ちたい 民族文化が残ってるところへ行きたい”
「度胸のある人だね」 と その旅行者の男の人が言った。
