リサタビ列車

−絵描きバックパッカー・リサリサの、旅は、まだまだ続く−



7.OCT.2004 テートモダン



FH010010-s.jpg



はれ のち くもり 10日目


同部屋の日本人2人が旅立った。
3日間しか一緒じゃなかったのに、2週間くらいいた気分だった。

今日はバッキンガム宮殿をまわってテートモダン美術館へ。

結構な距離だが、ロンドンの地下鉄は高くてとても乗る気がしない。

テートモダンは、日本の美術館によく出張で来るような作品が多く、日本でも見れそう。
好きな時代の作品が多く、しかも日本と違ってタダで何時間も見ることが出来る。


○リサメモ美術館(アーティスト名をクリックすると作品が見れるよ!)
●Cy Twombly 1928- アメリカ
トゥンブリー。色と文字の配置、文字の大きさ・強さがうまく絡み合っててかっこいい。絵の具に託した表現が多いように感じた。

●Jules Olitski 1922- ロシア
微妙な色合いがとてもきれいな、玉虫色に近いグレートーンで画面全体が構成されている。

●Chris Ofili 1968- イギリス
装飾的な要素をかなり取り入れている。画面はメディウムでピカピカ。飾りのような輪がとてもきれい。人のドローイングも雰囲気があっていい感じ。

●Michael Landy 1963- イギリス
インスタレーション。人型の切り抜きを大量に床にばらまき、それを掃除する人、ゴミ処理機のなかで、その人型の紙が舞っている。

●Tony Cragg 1949- イギリス
ブリテン・モダンと両方に展示されている。廃材などを使った立体、レリーフなど。空き缶やフォーク・ペンなどといった材料を使ってレリーフを作っている。並べ方、ポイントの取り方などがかっこ良く、見た瞬間に引き寄せられた。



夕方

パルちゃんとサッチギャラリー前で待ち合わせ、パルちゃんのアパートへ向かう。
学生寮で、キッチンが共同になっている。

一緒に鶏肉入りラーメンを作って食べた。
久々のラーメン。パルちゃんが香港から持って来たらしい。でもなぜか日本語で書いてある。

パルちゃんの作品を見せてもらいながら、アートについていろんな話をした。

帰り際、

「ほんとに1人で大丈夫なんですか!?心配ですよ・・・!」

と言って、香港から送ってこられたラーメンやふりかけなどをくれた。
そして、

「今度はいつ会えるかな・・・」

と泣き出してしまった。かわいい・・・

「またイギリスに来るよ。パルちゃんも日本においで。」

と抱きしめながら、あたしも泣きそうになっていた。



宿に戻り食堂へ行くと、日本人の男の子が2人座っていた。
あたしのビールと彼らのワインを物々交換しながら話しはじめる。
1人は南米・モロッコなどを長期旅して来た音楽系。
もう1人は半年チケットでイギリスに来ている、同じ大学の何個も上の先輩だった。

だんだん人が増えて来て、誰と話してるのか分からない状態になって来た。

お酒も入ってテンションも上がり、みんなでお互いの国の話をする。
食べ物、テレビ、スポーツ、ファッションなど。
お酒が入るとなんでこんなに英語が分かるんだろう。
ふしぎだ。。。


エジプト人のコが、ゆっくりの英語で、話しかけて来た。
ピラミッドの話をしていると、彼は突然、聞いて来た。


「メキシコにもピラミッドがあるんだよ、知ってる?」

「知ってる!マヤ文明でしょ!?」


ここから話は弾み、彼はマヤの暦や、自然との共存について話してくれた。


「すべての人の上に空は在り、すべての人は地に立っている。自然があたえるパワーは、本当にすばらしいものなんだ」


彼は静かに、力を込めて、言った。

そして、気が付けば、夜中の3時を回っていた。

彼は、おもしろい展示会に行ったんだ、お土産に、と、28日周期13月のカレンダーをくれた。


イギリス最後の夜。世界観溢れる話に、なんだか心が踊った。


次はベルギーに向かう。








6.OCT.2004 テートブリテンとサッチギャラリ−



FH010009-s.jpg




はれ 一時 あめ 9日目


テートブリテンという、イギリスの画家たちの絵が展示されている美術館がある。
宿から歩いてちょっとの距離。
このテートブリテンも、入場料はタダだ。

主に中世絵画で、宗教画・貴族の肖像画などがある。
ここに、イギリス19世紀のロマン派の風景画家、ターナーの絵がたくさん置いてある。


○リサメモ美術館(アーティスト名をクリックすると絵が見れるよ!)
●Turner 1775-1851 イギリス
神話や聖書などの要素を絵に加える。初期、一般的な風景画、人物画。得に魅力は感じなかった。40〜50才すぎ、絵が空気っぽくなっているように見える。寒色系の絵は少なく、田園風景についても暖色系の方が多い。晩年にはほぼ抽象化されている、と思ったら、このブースはどうやら未完成の作品らしい。一般公開するまで未完の状態にして、短期間で仕上げていたらしく、1820年代以降のターナーの習慣だったらしい。ターナーは王立学院の遠近法の教授をしていた。ターナーが描いた様々なドローイングを使って授業を行っていたらしく、その教材の展示もある。説明を読まなくても、なんの授業をしていたのかがよく分かる教材だ。


テートブリテンを出た後、歩いてビッグベンまで行き、ロンドン・アイの近くに在るサッチギャラリーに入る。

現代美術の展示で、絵画よりも立体、インスタレーションの作品が多い。
いろんな技法を駆使した作品が多く、なかなかおもしろい。

ここは有料美術館だったが、お金を払うところがよく分からず、そのまま入ってしまい、結局タダで見てしまった。


夕方

1年近くメールをやりとりしているあたしのペンパル・香港人のパルちゃんと待ち合わせをした。
彼女はロンドンの美大のファンデーション・スクールに通っている。

ビクトリア駅で待ち合わせをしたものの、あたしはケータイ持ってないし、お互い初めて会うのでなかなかうまく出会えない。
公衆電話から何度もパルちゃんのケータイに電話をして、待ち合わせ時間から2時間経って、ようやく会う事ができた。

彼女は日本で一ヶ月ほど語学留学の経験が在り、日本語が上手。
あたしはあまり英語が出来なかったから、彼女が日本語がわかることをいいことに、日本語で話しかけてしまっていた。
はずかしい・・・

パルちゃんをYHに連れて行き、一緒にごはんを作って食べる。

今日はチャーハン。

スーパーに買い出しに行き、ビールを持ってレジに行くと、恐い顔したレジのおねーさんがあたしに、何歳だ、と聞いて来た。

「25!」

といっても信じてもらえない。
パスポートは宿にあずけてあるので、そのコピーを見せる。
ねーさんはそのコピーとあたしの顔を見比べて、

「とっても若く見えるわ。うらやましいわね、あなた」

と言った。


宿に帰り、またみんなで夕飯の準備。
韓国人のコに、鍋で米を炊く技を教えてもらった。
ヨーロッパのYHには炊飯器がないので、この技はかなり役に立つ。

食事後、持って来た抹茶の粉を溶いて、グリーンティーを振る舞う。
エジプト人のコはちょっと顔をしかめて苦そうに、おいしいよ、と言った。





5.OCT.2004 大英博物館


くもり ときどき あめ 8日目


カメラが直った!
ただの電池切れ・・・

電気屋に行ってちょっと見てもらい、新しいバッテリーを入れると・・・
液晶復活。

そんなバカな。
電池が切れる時は、ちゃんと電池マークが教えてくれるはず。
なんの前振りもなく、突然液晶が消えるなんて、ありえない。。。

やっぱなんか居たんだろうか


無事カメラも直ったので、残りの時間は大英博物館に費やすことにした。

世界の中でも有名で、かなり大きな博物館。
世界中の遺跡などがここに飾られている。
しかし、ほとんどが戦争中に持ち出されたものでもあるので、他国との取り合いの問題もあるらしい。

見学料は、タダ。
これほど大きな博物館なのに、一切お金はかからない。
写真撮影もOK。
ここが日本とは違うところ・・・






セレネの馬頭


一度だけ、デッサンでこのセレネの馬頭を描いた事がある。
この正面が難しくて。。。
横から見るとかなり長いんだけど、正面から描くとその奥行きが、なかなかでない。。。





カッパビーナス


こんなところにいたのかカッパビーナス。
全身像は初めて見る。
胸像しかうちの予備校にはなかったからな〜
カッパビーナスの持つ、柔らかなラインと空気がとても好きだった。



karakara.jpg

カラカラ帝


ローマ時代の皇帝、カラカラ。
世界史の中にも出てくる名前なので、知ってる人も多いと思う。
でも、像自体はあまりカッコよくないから、あんま好きじゃなかったナ。

自分が描いた事のある石膏像の本物を見ると、なんだか不思議な感じがすろ。
大昔に信仰のため、あるいは本人のために作られた彫像が、現代では世界中のアートを勉強する人たちのために、大量の石膏像としても存在している。


ロゼッタストーンやモアイといったかなり有名所の遺跡も展示されている。
日本ブースには、、、刀だけ、、、。


かなり時間がかかったが、全てのブースに足を運んだ。
博物館を出て、初めて歩き疲れていたことに気付いた。


その足で、日本食材店へ。
今日の夕飯は、みんなで日本食を作ろう、ということになっていたので、お店の中で物色していたのだけど。。

高い!

高すぎる!

なんで緑のたぬきが£2(¥400)もするんだ!!!

お好み焼きを作る予定だったのだけど、材料費がかなり高くついてしまうので、焼そばになった。
キッコーマンの小さなボトル醤油が£3・・・しかし、まだこれから先、使うだろうと思って、買ってしまった。

醤油は絶対、日本から持って来たほうがいい。


宿に戻り、日本人3人で焼そば作りを始めると、周りにいた色んな国の人が興味をもち始めた。

「やあ、いい匂いだ!おいしそうだね!」

「これはなに?日本のスパゲッティ?」

「ひとくちちょうだーい」

こんな感じでみんなに一口ずつあげていると、いつの間にか1人分の量がとっても少なくなってしまった。









4.OCT.2004 ソールズベリからロンドンへ




London


くもり ときどき はれ


14時55分と予定より遅いバスで、ソールズベリからロンドンへ向かった。

3時間程でロンドンのビクトリア・コーチステーションに着き、迷いながら目的のYHへ。


気のせいかな?日本人が多い・・・日本語が聞こえる。


無事YHにたどり着き、とりあえず、一服。。。と、日本人らしき人を見かけた。
ここのYHに泊まってるらしい。
日本人かな・・・

部屋にあがると、女の子がベッドで本を読んでいた。
東洋人・・・日本人・・・?
なんとなく、英語で話しかけてみた。
英語で返ってきた。
・・・・。
お互い、なんとなく、間があく。


「(日本語)日本人・・・?」

おそるおそる聞いてみる。

「そうだよ〜〜!」

日本語! 久々の日本語の会話!!

なんとこの部屋は、6人部屋でそのうちあたし入れて4人が日本人だって!!
めずらしいな〜〜

ひさびさの日本語に興奮して、大量に話した。
みんな4日くらいの滞在らしく、感じもとってもいいし、仲良くやっていけそうだ。
張ってきた気が一気にゆるんだ。




あたしがカメラが壊れた話をした時、イギリスにホームステイをしていたコが、

「イギリスの森や古い教会では、時々電気製品が壊れる事があるらしいよ〜。」
「何かいるんだってさ。」

ファミリーから聞いた、と言ってきた。


なにかって、なに・・・?



話してる途中、ドアが開いてスペイン人のコが入ってきた。
YHの泊まりながら、仕事を探してるそう。
日本人のコも1人、留学のための学校と宿を探しに来てるらしい。
庭師になるために、イギリスの庭園を見てまわってるコもいた。

みんな目的持って来てるんだな、やっぱり。

あたしも・・・

みんなに負けないように 
がんばろう









4.OCT.2004 Salisbury




くもり ときどき はれ 7日目


これからロンドンに向けて出発。

でも、バスに乗り遅れてしまったから、時間が出来ちゃった。

昨日見つけた場所でスケッチを始める。
水がないので、川の水で。

イギリス人は絵が好きなんだろうか。
いろんな人に話しかけられる。




Water Color,Pencil,SALISBURY